社会経済は一般人の消費行動に大きな影響を与えるため、経済変化が企業の利益を左右することが多い。
そのため、経済が低迷すると企業が利益を上げられなくなってしまいやすくなる。
その対策として、社員を解雇したり、減給したりして経費削減を行うことはよくある話だ。
なぜなら、それが企業が生き延びる戦略となるからである。
そのため、一般的な職種は経済変化によって職を失うリスクや収入が不安定になる恐れが生じる。

しかし、介護職の場合にはその懸念を抱かなくて良いと言われている。
その理由は、介護は経済変化による影響をほとんど受けずに安定した需要がある業界だからだ。
経済的に苦しく、生活をするのが困難になってしまったとしても、人の老化は止められない。
心身に不自由な部分ができてきてしまったら、介護を受けざるを得なくなるので、介護施設を訪れたり、介護サービスを依頼したりすることになるのだ。

高齢化が進行していることで介護を必要とする人は多くなる一方なので、介護職は安定した仕事がある。
少子高齢化の状況が続いている限り、需要は常に高く、向こう数十年に渡って仕事を心配する必要はないだろう。

長い目で見ると、現在の子供たちの世代が高齢者となったときにはどうなるのかわからない面はあるが、これから仕事を選ぶ人にとっては、晩年まで働くのに支障はなく、安定した雇用と収入を維持できる職種になっている。
世界経済が大きく動くことが多いのは現代社会の特徴であるが、経済変化に振り回されず、安定した暮らしを送りたいと考えたら魅力が大きいのが介護職である。